相続税申告・節税対策に詳しい税理士兼弁護士による税務相談｜税理士法人リーガル東京　

どんな人間であっても、死というものは必ず訪れます。それと同時に相続に関する問題も人間に降りかかってきますね。もし、亡くなった人に財産がなくても、相続は発生します。しかし、遺産相続で問題なるのは財産がある場合に限ります。現代でも傾向はありますが、近年の日本では社会の二極化が肌で感じられるようにまでなってきています。格差社会となり、ねたみや恨みなどのネガティブな感情から争いが増えていくことでしょう。相続に関する問題でも同様に、上記の世相が反映されているのではないでしょうか。ネガティブな考えから遺産相続の問題にまで発展し、親戚を間で問題になるなんてこともザラに存在します。これでは亡くなった方もいたたまれないでしょうし、なによりも誰も喜ぶことがありません。そこで遺産相続の正しい知識、相続で争わないための方法、それから税理士や相続税に関することを説明していきます。

遺産を持っている人が亡くなり、家族同士の仲が非常によくて、家長である長男が引き継ぐのが当然という考えで一致していればこれ以上簡単な話は存在しません。しかし、相続人に関する知識の欠如、人間性の問題などから、多くの家族で失敗しているのが現状です。遺産相続で、なぜ多くの人がもめてしまうのか、それは「多くの人が間違いを犯しているから」に過ぎません。当然ですよね。中でも財産が多い場合にはほとんどこの言葉が当てはまっている状況です。その間違いというのは、相手側に財産状況を公開しないというものが大半です。なぜこのようなことになってしまうのかというと、主な理由としては財産状況を公開する必要がないと思い込んでいる可能性、それから財産状況を公開したら、相手側が多く財産要求をしてくるのではないかと思い込んでいる可能性などが挙げられます。

時分が相続税のことや税理士などの細かなことは一回忘れて、相続手続きをされる側に回ったと仮定してみてください。今まで面識のなかった人が急に目の前に現れて相続手続きを行うのです。誰でも戸惑うのは当然です。さらには相続手続きが必要になるので、この書類に印鑑をお願いしますといわれるのです。誰だって警戒しますし、何より印鑑を、だなんて怖くて誰も実行できませんよね。だから、印鑑を押す前に少しでも多くの情報が欲しいものなのです。話は戻り、財産状況を公開しないというのは、相手に不安を与えてしまい、このことから問題煮まで発展してしまうケースが多いのです。大切なのは、遺産相続の際に情報を求めている側の人間は、相手は財産の問題などを考えていないのです。純粋に求めているのは情報なので、快く情報交換を行うことが争いを起こさないコツになります。

相続の問題はお金の問題ですから、どうしても誰もがナーバスになってしまいます。しかし、これはお互い様のことで、まず理解していただきたいのは相手は敵ではないということです。しかし、どうしても不安定な精神状態からみると、相手が財産を少しでも多く欲しがっているのではないかと考えてしまいがちですね。そこで財産の情報を公開しないか、少なめに公開するか、相手に理解しにくい説明をしてしまうのです。こういった細かなところでストレスを感じてしまい、相続が争続になってしまうのですね。相続問題ですから、相手側は細かな質問をしてくることだって十分にありえます。そのときに自分自身の返答につじつまが合えばいいのですが、もし怪しいと感じられた場合には、相手側は自分をだまそうとしていると思ってしまいます。そして相手側の怒りを買ってしまい、相続手続きの話から口論となってしまうのですね。なにごとも人間の未熟さが原因です。成熟した大人として物事を進めていくことが相続を無事に成功させるための一番のテクニックなのです。